地域医療再構築プロジェクト

(1)総合地域医療研修センター

沿岸部の多くの医療施設が津波で被災し、地域住民が診療を受けられなくなったり、医療従事者が職を失ったりしました。東北地方の沿岸地域は、以前から医師・医療専門職スタッフが不足していましたが、震災後、更に人材が流出するのではないかと心配されています。
地域医療の再生と復興のため、総合地域医療研修センターを設置。被災地から受け入れた医療従事者に先端医療を学んでもらい、その後に医療復興を支えてもらうこと、また、被災地の地域医療・災害医療を担う人材を育成することを目指しています。

(2)東北メディカル・メガバンク機構

東北メディカル・メガバンク機構は、未来型医療を築いて震災復興に取り組むことを目的に設置されました。被災した地域の方々の健康調査に長期的に取り組みながら、医療情報とゲノム情報を統合する複合バイオバンクを構築します。
さらに、医師が不足している地域に常勤の医師を派遣する「循環型医師派遣システム」や、カルテなどの医療情報を災害時でも安全に保管・共有できるようにするための「医療情報のネットワーク化」を通して、地域医療の復興に貢献します。