- 被災者支援
- 被災状況把握・調査
- 復旧・復興活動
- 防災・減災対策
- 社会・情報インフラ整備
- 産業復興・研究開発
被災者支援
- 「縁側で『こんにちは』」プロジェクト(文学研究科)
- 心の相談室(文学研究科)
- 震災子ども支援室(S-チル)(教育学研究科)
- 地域保健支援センター(医学系研究科)
- スマート・エイジング出前カレッジ(加齢医学研究所)
- 「臨床宗教師」養成プログラムの開発と社会実装(文学研究科)
被災状況把握・調査
- 三春「実生」プロジェクト:草の根放射線モニター(理学研究科)
復旧・復興活動
- 東日本大震災の被災地における方言生活支援事業(文学研究科)
- 被災博物館レスキュー活動(学術資源研究公開センター)
- 食・農・村の復興支援プロジェクト(農学研究科)
- 震災復興のための遺跡探査推進(東北アジア研究センター)
- DUST MY BROOM PROJECT(国際文化研究科)
防災・減災対策
社会・情報インフラ整備
- 東日本大震災遺構3次元クラウドデータアーカイブ構築公開事業(学術資源研究公開センター)
- 東北伝統芸能アーカイブス(教育情報学研究部)
産業復興・研究開発
- 2020東京オリンピック聖火をバイオメタンで燃やそう!(農学研究科)
「縁側で『こんにちは』」プロジェクト
震災後の被災地では、従来の地域・血縁関係を超えた文字通り「仮設」のコミュニティが突然できあがり、周囲の方とのコミュニケーションを取る機会が少ないといわれます。もし「縁側」のような空間があれば、近くを通りがかった誰かと会話が始まるかもしれない。
定期的に仮設住宅団地を訪問し、住民の方々が気軽に語り合えるなどして「縁側」を開設。自然発生的なコミュニケーションを生み出す環境作りの継続的支援を行っています。
心の相談室(文学研究科)
身近な人との死別や様々な喪失に直面した被災地では、心を鎮める宗教の役割が再認識されました。
弔いから悲嘆ケアまで、一貫した切れ目の無いご遺族に対する支援を行うことを目的に、宗教者、医療者、支援する市民グループと、移動喫茶「カフェ・デ・モンク」の開設や電話相談などの活動を行っています。個人の信条や宗教・宗派の違いを越えて、人々の心の安定の回復に寄与します。
東日本大震災の被災地における方言生活支援事業
東日本大震災がもたらした被害によって、ふるさとを失い、長年住み慣れた土地を離れざるを得なかった人々が多くいます。地域の言葉である方言は、人と人とのつながりをつくり、地域的アイデンティティの拠り所、すなわち「心のふるさと」の象徴であるといえます。
全国から集まるボランティアのために、被災者の方言を解説したパンフレットの作成や、方言の記録・保存のための調査を行っています。
震災子ども支援室(S-チル)
震災で大切なものや人をなくした子どもたちの成長の道のりを“S-チル”は10年間にわたって見守ります。専門家が、子どもたちの心のケアや保護者の方の相談に応じたり、普段子どもたちに関わっている保育士・教員のための研修を行ったりしています。
被災博物館レスキュー活動
宮城県内各地の被災博物館から学術標本や考古資料を回収・修復するレスキュー活動を行っています。
博物館のコレクションは、貴重な学術資料であるばかりではなく、地域の歴史ある財産でもあります。私たちは、それらを守り次世代に継承するため、博物館の復興を後押しします。
食・農・村の復興支援プロジェクト
農学研究科が一丸となって取り組んでいる復興支援プロジェクトです。「津波塩害農地復興のための菜の花プロジェクト」、「マガキ養殖復興支援プロジェクト」、「福島原発20km圏内に取り残されたウシの保護プロジェクト」など、30を超える専門分野で、多面的な取り組みを実施しています。
地域保健支援センター
これまで地域の健康を担っていた保健衛生システムは、震災により壊滅的な被害を受けました。中長期的な視点で住民の方の健康を守り、被災地の保健衛生システムの復興を支援するために、被災地健康調査、栄養指導、介護予防のための運動教室などを実施。宮城県全域で、地域のご協力をいただき活動しています。
スマート・エイジング出前カレッジ
被災地域の公民館などで、『健康的な加齢とは何か』、『愉しく老いるためのノウハウ』など、身近な科学をわかりやすく紹介する「出前」講義を行っています。
住民の方々に、自らの健康について関心を持っていただき、復興への意欲・活力につながることを目指しています。
「臨床宗教師」養成プログラムの開発と社会実装
実践宗教学寄附講座は、東日本大震災以来、被災者の心のケアのために地元の宗教者、医療者、研究者が連携して行なってきた「心の相談室」の活動を踏まえて設立されました。
布教や営利活動とは一線を画し、災害や事故の犠牲者のご遺族に対して、また、終末期医療や介護の現場で、宗教者ならではの心のケアができる専門職「臨床宗教師(仮称)」の養成を目指しています。
三春「実生」プロジェクト:草の根放射線モニター
三春「実生(みしょう)」プロジェクトは、福島県三春町と東北大学の有志が立ち上げた、草の根の放射線モニタリングプロジェクトです。風評被害の軽減と放射線に対する理解を深めることを目的に、個人線量計によるモニタリング調査、町民への放射線と防護のための基礎知識の啓蒙活動を行っています。
東日本大震災遺構3次元クラウドデータアーカイブ構築公開事業
横倒しになった建物、陸まで流された大型船。津波の猛威や被害の甚大さを伝える「遺構」。東日本大震災から時間がたつにつれて、各地でそのような遺構が次々と姿を消しています。震災遺構が解体・撤去されても、震災の記憶と教訓を後世に伝え残していくために、レーザー光線による測量で3D映像化し、アーカイブを構築する事業に取り組んでいます。
震災復興のための遺跡探査推進
津波被害のあった東北地方沿岸部の市町村では、住宅地の高台移転が計画されています。移転用地の遺跡調査が条例で義務付けられているため、高台移転に伴い今後膨大な数の遺跡調査が必要となるとみられます。このプロジェクトでは、地中レーダなどを用いた新たな遺跡調査技術の開発と、自治体への技術協力を行い、遺跡調査を効率化し、高台移転実現へ貢献します。
東北伝統芸能アーカイブス
東日本大震災により、地域の伝統的民俗芸能も大きな被害を受けました。震災後、有形の文化財などは修復・復元が進められましたが、無形のものは継承者への支援が進まず、存続の危機にさらされているものが多くあります。地域の伝統芸能や文化は、その土地の風土や歴史を反映しており、未来に受け継がれるべき地域の宝です。このプロジェクトでは、東北地域に伝わる神楽などの伝統的民俗芸能をデジタル保存し、継承を支援しています。
DUST MY BROOM PROJECT
DUST MY BROOM PROJECTは、がれきリサイクルの観点から『東北の再生』を考えます。震災直後、多くの自治体やがれき置場で現地調査を行いながら、震災廃棄物を早く適正に処理し、再資源化できるかについて研究調査と意見交換を続けてきました。また、文部科学省「復興教育支援事業」の一環として、宮城県石巻市の小学生を対象に、「廃棄物処理とリサイクル」をテーマに出前授業を行いました。
2020東京オリンピック聖火をバイオメタンで燃やそう!
2020年に開催される東京オリンピックの聖火を、再生可能エネルギーのバイオメタンで点灯するため活動しています。
バイオメタンが聖火のエネルギー源となれば、多くの人たちが聖火点灯に参加することが可能になり、また、ごみ処理とエネルギー生成を同時に行うため、環境負荷削減の新しいエコシステムともなります。
東京オリンピックでは「日本のテクノロジーや想像力を結集し革新に満ちた大会を開催」することを目的としており、この事業で世界初のバイオマスエネルギーによる聖火の実現を目指します。
「復興アクション100+」へのプロジェクト追加登録、内容の修正などは随時受け付けております。
こちら(学内限定 グループウェアの「掲示板」に接続します。)から様式をダウンロードし、指定宛先までお送りください。